人生初骨折と治療の顛末
先月の怪我…自転車で転倒して右肘と左手首の両腕骨折からほぼ1ヶ月、回復は順調でだいぶ腕も手も楽になってきましたので、ようやくですが詳しい経過をまとめて書きたいと思います。
現状としては、まだ腕の動かし方によって少し痛みがあったり力が入れられなかったりしますが、両腕とも骨折部分は繋がり、右肘の手術痕も塞がっています。ただ右肘は治療の間にかなり関節が固くなり、伸ばしきれない・曲げきれない…特に曲げは最大で90度程度、直角以上には曲がらない状態になっているので、アイスノンを当てながらぐいぐいと曲げ練習をするリハビリを毎日やっているところです。
さて怪我の状況ですがまずは7月3日の夕方、歯医者の後にちょっと遠回りして帰宅…と自転車で走っていたら、その途中でいきなり落車!(ここの詳細は後述)
すぐ立ち上がれたのでどうやら足は平気なんですが、左の手の平や右前腕を思いっきり擦りむいて出血、さらに左手首に鈍痛があるのと右肘があきらかにヤバい膨らみ方をしていて、再度自転車に乗ろうとしても両腕が痛くて無理な状態に…最寄りの交番で尋ねたところ近くに24時間対応の救急病院があると教えてもらえたので、自転車を押しつつ何とか自力で歩いて行きました。
そこでレントゲンを撮り、右肘はあからさまにホネが折れていることが判明し早速ギプスで固定。子供の頃から自転車で転んだり何だりということはたびたびありましたが、これが人生初骨折です…しかも治療のための入院が必要かも、と言われたのが結構なショックで不安いっぱい…。
左腕も、手首を曲げようとすると痛むという自覚症状はあったんですが、とりあえず骨折は無いと言われてそのままに。アドレナリンのおかげなのか、どちらの腕も特に動かさない限りは痛みが無くて助かりましたが、次の日にまたきちんとした診察を受けるということでいったん帰宅します。しかし両腕がまともには使えなくなった上に、腕・手・頬・顎に擦り傷多数でボロボロ…。布団に横になっても、タオルケットを引っ張って体にかけるといった程度の動作すら非常に困難な状態でした(´;ω;`)
翌日の7月4日にはあらためて整形外科で詳しい診察を受けました。左手首はレントゲンだと問題無さそうだが念の為…ということでCTスキャンを受けたところ、結局こちらも縦にヒビが入っていることが判明してギプス固定され、診断結果は両腕骨折ということに。
そしてレントゲンでも既に丸わかりな右肘の「肘頭骨折」の方は、上腕三頭筋で引っ張られるためそのままではくっつかない…手術しかないよと言われて即入院。その日のうちに手術を受けて、シャフトとワイヤーが入った強化骨格人間になりました。右肘はこの固定のおかげでギプスは不要ですが、包帯等がっちり巻かれているのに加えて手術痕の痛みであまり動かせません。
その後は病院に一泊して、翌7月5日には退院しました。その間に一食だけもらった病院食は美味かったですが、肘の曲がらない右手は箸が持てても口に届かず、左手はギプスでまともに物も握れず、なかなか大変な食事でした。
で、実は一番つらいのが退院後、骨折したままの時よりむしろ手術で切り開いた痕の方がダメージがでかいような状態になりました…もちろん痛み止めの薬は欠かせませんし、二の腕から指先まで右腕全体がパンパンにふくらんで腫れてしまい、肘も指もまともに曲がらず力も出せないような具合です。
この後の1週間くらいは日常生活も本当に不自由でままならなかったですね。洋服はもはや1人では脱ぎ着ができず、左腕のギプスが通しやすいようゆったりした甚平を新たに買って着てました。食事は左手でフォークを握って、突き刺して食べられるものを基本に。
さらに週末の7月7日から始まるはずだったおとなの美術室のZB基礎講座も休ませていただくことになり、他の仕事も含めて多くの方にご迷惑をおかけして申し訳なかったです…。
しかし幸いに、その後は何度か通院しつつ順調に回復していきまして、痛み止めの薬は週明けには不要となり、7月14日には手術痕の抜糸も済ませます。同日、ZB基礎講座も1週間遅れで開始。あわや今期は講座中止かと危ぶまれるところでしたが、怪我による開講日延期の決定後も、申し込みをキャンセルせずに受講して下さった皆さん有難うございました…!
この頃の状態としては、幸いに右手でタブペンを使う分にはほとんど問題ありません。ただキーボード打ちやマウス操作では手首をねじる動作に痛みを伴い、および左手のギプスが手の平を覆っているための誤タイプなどまだまだ不便を強いられることが多かったです。あと何故か、眠気が来て布団に入っても全く眠れない…なるべく腕が痛くない楽な姿勢を探して右を向いたり左を向いたりしつつ朝まで悶々とするような、なおかつ眠れたとしてもほんの1~2時間で目が醒めてしまうという不眠症状が1週間ほど続いたのも苦しかったですね。
怪我から約3週間後、左手のギプスが完全に外れる7月24日頃になると、ようやく右腕の方も腫れがひいてきます。手術痕の傷口は感染症もなく無事ふさがり、あらためてのレントゲン写真でホネもしっかり繋がっているとのこと。あとは右肘の可動範囲を戻すためのリハビリを頑張るように…ということで現在に至ります。
ではいよいよ転倒時の状況についてですが、ロケーションとしては車道脇にある自転車専用レーン。奥からママチャリ、手前から自分のクロスバイクで、お互い左によけてすれ違う…という場面です。蒸し暑い夕方、あまり汗をかきたくないのでたいしてペダルも踏み込まず、スピードは出していなかったつもりですが、そこそこ奮発して買った良い自転車かつ若干の下り坂なので、自分が意識するよりも加速がついていた可能性はあるかも知れません…。
道路脇の植え込みからはツルがたくさん飛び出していて、それが手に当たるのが気になりつつ左に寄せてママチャリとすれ違った…か、どうかという直後、なぜかいきなり体が前に投げ出されて地面に倒れていました。
僕はママチャリとすれ違ったと思ったら、いつのまにか落車して骨折していた。な…何を言ってるのかわからねーと思うが、僕も何が起こったのかわからなかった…!
この時、自分で意識できるような前触れも衝撃も音も何も無く、どうして落車したのか本当にさっぱり見当が付かなかったですね。あちこちに痛みは感じつつ立ち上がって振り向くと、こちらの突然の転倒に驚いたのかよろめきつつ停車したママチャリがいました。呆然とした表情の女性に、「ぶつかりましたか?」「なにか引っ掛かりましたかね?」と尋ねてもどうも要領を得ませんが、ともかくも先方に怪我は無く、接触してもいないとのこと。
ただ、僕は自分の自転車の「前輪ロック」によって前方に飛ばされた…ということだけは間違いなさそうです。じつは去年すでに同じ自転車で、前ブレーキを強くかけ過ぎたことによる前輪ロックから転倒した経験もあるので…(ノД`)
そして前輪ロックが起きた原因としては、ママチャリの女性が何らかのスタンド使いであった可能性を除けば、転倒時に乗っていたのがロード並に細いタイヤのクロスバイクであり、おそらく自転車走行レーンの端の排水口の格子蓋のスキマにタイヤが挟まった…というのが唯一考えられることでしょうか。
事故後しばらくしてから病院の帰り道にみずから現場検証(笑)を試みたものの、転んだ位置の正確な記憶は無かったため、同じ道路にいくつもあるうちの写真の排水口が実際の転倒場所かどうかは不確定ですが…前後周辺を見て回ってもタイヤの太さを超えるような幅のあるスキマは無かったです。空気圧や体重によって、この位の溝にでも一瞬で前輪がはまりこみ、ロックして転倒…というのは有り得るんですかね?
ぶっちゃけ去年のブレーキング失敗による転倒時の方がよほどスピードは出していて、その際は後ろタイヤが持ち上がってしまったのが自分でもはっきりわかり、自転車ごとクルッと前方回転。強打したつま先の痛みが消えるのに1週間以上はかかったものの、さほどの怪我はしませんでした。
今回はしかし本当に「気づいた時にはもう地面にぶつかっていた」という一瞬の出来事だったので、よほど短い時間の刹那に前輪がロックし、その分投げ出される勢いが増幅されたのでしょうか…?
転倒原因については不確かな部分もありますが、おおむね以上のような経緯です。
転倒原因については不確かな部分もありますが、おおむね以上のような経緯です。
スマホのながら運転やよそ見などは勿論しておらず、スピード的にも全く無理せず、ハメを外した無謀な走り方もしていなかったつもりですが、平穏な日常から一転まったく不意の事故によって入院手術まで必要な怪我を負い、生活にも仕事にも少なからず支障をきたし、右肘には手術の切り痕が大きく残り、1ヶ月が経過した現在以降も当分リハビリを続けなければならないという境遇にはいまだ釈然としないものがあり…。こういったスキマの危険性を知らなかった知識不足で自業自得…?もう数センチでも右か左にずれて走っていれば転ばずに済んだ…?もっとタイヤの空気圧を高くしていたなら…?そもそもわざわざ遠回りをせずまっすぐ帰宅していれば…等々の煩悶はいまだ尽きません。
しかしこの日はヘルメットをしていなかったという油断があったのにもかかわらず、頭を打たずに済んだのは不幸中の幸い、入院は1泊だけで済んだし手と指が無事なおかげで仕事も続けられている、などとどうにか自分を納得させるしかないですね。(そういえば最初に駆け込んだ救急の診察でも、「なぜ転んだのか分からない」というのは転倒時に頭をぶつけたせいではないのか、失神はしていなかったか、脳の問題が無いかということで結構しつこく確かめられたのでした)
あと自転車に乗れない体になっているため、買い物にも通勤で駅へ行くにも今はすべて徒歩移動です。それで運動量が増えたおかげなのか、以前より3kgほど痩せたのはまさに怪我の功名(・`ε´・;)
最後にあらためて、ツイッターやWF会場等々でいただいた多くの方々の心配と応援のお言葉や、病院関係や家族の親身な対応に、心から感謝します。皆さんもぜひ自転車に乗る際は注意して下さいね…!!
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